第1弾 Cloud Meet up In Yokote

第1弾「Cloud Meet up In Yokote」開催記録

参加者数

#A クラウドサービスデベロップメントミーティング 21人
#B1 中小企業のためのクラウドを利用した社内ツールの作り方 28人
#B2 クラウド活用で効率アップ!クラウドとビジネスを考える座談会 39人
#C HTML5とCSSを利用した簡単ウェブアプリ・スマホアプリ作成 23人

Ustreamライブ録画

以下のチャンネルで、当日の様子をご覧いただけます。

 

『中小企業のためのクラウドを利用した社内ツールの作り方』

日時 6月15日(金) 13:00 ~ 17:00
場所 プラザホテル(横手駅前)
担当講師 河野 省二 , 吉田 雄哉
参加者 28名

【セミナー内容】

「クラウドでモテモテ社長になりましょう」をテーマに現在中小企業の抱える悩みの現状を把握し、ITを用いて解消できるポイントを考えました。

企業の課題をIT化することで解消する“目的”を具体化し明確にすることで、目的を達成するための手段としてのアプリケーションの方向性の定義や、ITにかけるコストと費用対効果などビジネスインテリジェンスの基礎を学習しました。

座学に引き続き、無償でも様々なクラウドアプリケーションを利用することが可能なGoogle Appsの機能を組み合わせ、簡単な営業管理アプリケーションを実際に各自が構築するハンズオン実習を実施しました。

ワープロ感覚で情報入力ができ、表計算ソフト感覚で集計が可能で、ビッグデータのような情報分析が可能で、リアルタイムに集計が可能で、中小企業の経営者の方でも簡単に利用できることをテーマにしたアプリケーションをGoogleフォームを使って構築しました。データの情報共有にはGoogleフォームの機能に加え、Googleサイトを使うことで周知の場が作れることも学びました。

受講者の皆様は、座学に加えアプリケーションの構築までを4時間という限られた時間の中で実行しなければいけない濃密な研修でしたが、休憩時間も惜しむように課題に熱心に取り組まれている姿が印象的でした。これらの過程を通じ、IT経営の基礎からクラウドの概要、そして無料ツールを活用した簡単なアプリケーションシステムの構築をご体験いただき、クラウドが身近で簡単で安価でも便利に使える「武器」であることをご理解いただけたものと思います。

『クラウド活用で効率アップ!クラウドとビジネスを考える座談会』

日時 6月15日(金) 17:30 ~ 20:00
場所 プラザホテル(横手駅前)
パネリスト 河野 省二(株式会社ディアイティ セキュリティサービス事業部 副事業部長)
原田 幸治(NTTドコモ 第一法人営業部モバイルデザイン推進室担当課長)
松林 央(NTTデータ 基盤システム事業本部 システム基盤サービスビジネスユニットクラウドプラットフォーム統括部)
冨田 順(富士通システムズ・イースト 開発技術統括本部 New WebSERVE開発部)
藤原 弘樹(渡敬情報システム株式会社 常務取締役)
戸田 和彦(株式会社デジタル・ウント・メア)
亀渕 景司(株式会社pnop 取締役)
渡辺 一宏(decr代表)
三浦 亜美(株式会社サンブリッジ プロデューサー)
吉田 雄哉(株式会社co-meeting 取締役 / External facing CTO)
モデレータ 久保田朋秀(ニフティ株式会社 クラウド事業部クラウドパートナー営業部 シニアテクニカルディレクター)
参加者 37名

【セミナー内容】

NTTドコモの「ドコモクラウド」、NTTデータの「bizXaaS(ビズエクサース)」、ニフティの「ニフティクラウド」、そしてマイクロソフトの「Windows Azure」などクラウドベンダーのサービス紹介と各パネリストの方の考えるクラウドをビジネスに活用するためのポイントをお伺いしました。またクラウドを活用してビジネスを始めている地元秋田県の企業のほか、クラウドを使い世界的に活躍する企業の方々からの実体験を通じたお話しを通じて、クラウドを活用したビジネスの可能性や経営効率の向上など、各企業で利用できる考え方が議論されました。

初期の投資リスクを極限まで抑えることができ、いつでもやめることができる特性を利用した新規ビジネスチャレンジや、利用した分量だけ支払えれば良い従量課金によるコストダウンなど費用の最適化などクラウドならではの特性がパネリストの皆様のお話しからも伝わったことと思います。

また、東京などの大都市圏のクラウドビジネスでは、すでに単体企業が製品開発をしていくのではなく、様々な企業の得意ジャンルを活かした役割分担をし、複数の企業のジョイントプロジェクトとして全体のビジネスを拡大していく「エコシステム」の考え方が紹介されました。エコシステムは異業種も含めた企業間の連携が大事であることから、参加者同士や参加者と講師陣による名刺交換大会が開催され、人脈の幅も広がったものと思います。

その後はパネリストと聴講者が自由にテーブルに分かれて直接ディスカッションする交流会が開かれ、方々でこれまで持っていた疑問を直接質問したり、情報交換を実施するなど、壇上→客席という関係である通常の講演会やセミナーではなし得ない有意義な時間を過ごせたものと思います。

「クラウドサービス デベロップメント ミーティング」

日時 6月16日(土) 10:00 ~ 17日(日) 17:00
場所 Y2ぷらざ(横手駅前) ゆうゆうプラザ
担当講師 河野 省二 (全体進行担当)
冨田 順 (Windows Azure担当)
亀渕 景司 (Windows Azure担当)
渡辺 一宏 (PHP / PaaS / スマートフォン担当)
吉田 雄哉 (Ruby / ニフティクラウド / Websocketプログラミング担当)
吉武 修平 (ビジネスプランニング/Webマーケティング/EC担当)
小出 国弘 (Java / ECプログラミング担当)
大畑 貴弘 (PaaS C4SA / jQuery担当)
三浦 亜美 (ビジネスプランニング / マーケティング担当)
久保田朋秀 (ビジネスプランニング / ニフティクラウド担当)
参加者 21名

【セミナー内容】

本セミナーはクラウドの世界の第一線で活躍されている講師陣と2日間、合宿しながらグループ別にクラウドを活用したサービス開発プロジェクトを実施するものです。

初日は久保田・渡辺両講師によるニフティクラウドのサーバー構築実演、亀渕・冨田両講師によるWindows Azureのサーバー構築・システム構築の実演講習の後、これらのクラウドリソースを活用することでサービス開発を行い起業し活躍している吉田講師、大畑講師、吉武・小出両講師によるサービスを企画検討した際のプロセスや考え方、そして実際に運用にいたる実体験を交えた講習が実施されました。

また本イベントの全体テーマである「ITエースをねらえ」にふさわしく、起業家を支援しビジネスをサポートする立場から三浦講師により、実際にサービスを展開していく上でのビジネスモデル構築やベンチャー投資を受ける上での判断材料をはじめとした世界に通じるビジネスを検討する上での講習が実施されました。

これらの講習を踏まえ、受講者がそれぞれ企画を立案しプレゼンテーションを実施し、河野講師が当日クラウドで構築した投票システムを利用し、受講者および講師の投票などを行い4プロジェクトを選定しました。受講者の企画はいずれも、ご自身の趣味や生活環境での悩みに立脚するものや、地域環境での問題点をスタートポイントに設定した実現性やニーズが想起できる内容で、投票結果もかなりの接戦状況であったため、やむなく講師代表が4点に絞り込んだほどの力作揃いとなりました。

この後、受講者の皆様を4プロジェクトにチーム分けし、ここからチームでの企画の深堀りや役割分担を行いました。

クラウドエコシステムの特徴にも挙げられる強みを活かすプロジェクト推進の観点から、チームメンバーのスキルセットを考慮し、講師を各チームに配置し2日目のプロジェクト実装作業が開始されました。

実サービスとして通用するサービスデベロップメントが目的ですので、企画書の作成からモックアップシステムの構築までをクラウドサービスを使って実装していきます。各チームにより企画書内容の充実を図る部隊もあればビジネスモデル検討に時間を割くチームあり、PCとスマートフォンまで実際に作ってしまうチームもあるなど、3時間という限られた時間の中で成果発表までの間に持てる力を出し切ってのプロジェクトドライブタイムとなりました。

様々な会社の方が混じり、初めて会う方も多数いるプロジェクトチームの中で、各参加者がそれぞれ持てる能力を最大限発揮しながら、スピード感を持ってチームワークでゴールへ向かう過程の中で、参加者全員のプロジェクトに取り組む姿勢や目の色が見る見る変わって行ったのが印象的でした。

さすがに3時間ではそのままサービスリリースできるものが完成できませんでしたが、十分にクライアントやスポンサー企業にアピールできるであろう、サービスのプレゼンテーションシートの作成とモックアップシステムの構築ができました。もちろん限られた時間ですから不本意な結果のまま発表せざるを得ないチームもありましたが、ほかの会社の初めてあった方ともチームを組んで極めて短かい時間であってもある程度の成果物を構築することができた今回の経験を自信として、横手市をはじめとした秋田県でエコシステムビジネスが生まれ、育つことが大きく期待される内容となりました。その後、早速、本セミナーでの企画を実サービス化すべくプロジェクトチームを正式発足させた方々もいらっしゃるなど、今後の展開が期待されます。同時に、本イベントにとどまらず、定常的に近隣地域で自発的にこのような活動を継続することで受講者各位が地域全体のITビジネスの活性化となるキーマンとして活躍いただけることが期待できる内容となりました。

「HTML5とCSSを利用した簡単ウェブアプリ・スマホアプリ作成」

日時 6月17日(日) 10:00~15:00
場所 Y2ぷらざ(横手駅前)
担当講師 吉田 雄哉 , 河野 省二
参加者 24名(うち学生9名)

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンの利用が増加するのに伴って、ホームページやウェブアプリケーションを構築するフォーマットがHTML5形式を利用することが標準的になっています。今後のホームページの作成やウェブシステムの作成にはHTML5を取り巻く知識や技術が必要とされてくるはずです。そこでHTML5とCSS(カスケーティングスタイルシート)、そしてJavaScriptの基本を、パソコンからでもスマートフォンからでも最適化して使えるサービスを様々なサービスを駆使しながら作っていく方法を学んでいきました。

講師の解説とお手本に従いながら作業を進めていくことで、ブラウザー上でサンプルアプリケーションのプログラミングを完成させることができ、また、その過程過程で、プログラミングの基礎となる要素やプログラミングをする上でのコツ、様々なツールの特徴などを学ぶことができたと思います。

商用サービスでも用いられている最新技術を、自分の手で組み上げることにより、コンピュータプログラミングやHTMLコーディングの楽しさに触れてもらい、思った通りに動いたときの喜びや、自分なりに工夫することでいろいろな変化をつけていく喜びなどを通じ、敷居が高いと今まで避けていた方たちにとっても、プログラムを通じて自己表現や提供してみたいものを作ることに挑戦してみるきっかけになったのではないでしょうか。

本コースでは9名の学生さんも参加くださりましたが、参加者の中から将来的に、今回学んだHTML5やクラウドを用いてシステムエンジニアやウェブデザイナーに就職したり、ベンチャー企業経営者として世界に羽ばたくなど「ITエース」を担う人材に育っていただければこんなに幸せなことはありません