第5弾 開催記録
参加者数
#A1 商売繁盛☆ネット活用術 | 36人 |
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#A2 あなたにもできるネット活用術(セミナー) | 35人 |
#B ズルいデザインに学ぶ 効率よくデザインをする方法 | 15人(内学生1人) |
#C 初めての仮想ネットワーク~Vyatta入門と応用 | 8人 |
#D Herokuで始める 初めてのWebアプリ開発入門 | 13人(内学生6人) |
#E Microsoft MVP亀渕流MSテクノロジーの歩き方~最新のNUI/Kinectを使ってみよう | 10人 |
A1. 商売繁盛☆ネット活用術
日時 | 6月22日(土)13時~17時30分 |
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場所 | 横手市交流センターY2ぷらざ オープンスペース |
担当講師 | 久保田 朋秀氏(ニフティ株式会社) 江尻 高宏氏(株式会社船井総合研究所) 河野 省二氏 (株式会社ディ・アイ・ティ) |
ゲストスピーカー | 有田 浩之氏(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ) 大木 洵人氏(シュアールグループ) 後藤良太氏(学生団体A T M U!) |
参加者 | 36名 |
【セミナー内容】
本セミナーでは、各講師の方々より『ネット活用術』を題材に、ホームページの立ち上げから継続した利用方法、ビジネスシーンに合わせたホームページの種類、またセキュリティ面での注意点等を講義していただきました。
『ホームページを難しく考えない』ことを柔軟な語り口で久保田講師が実体験よりお話しいただき、江尻講師が『ホームページを活かす(生かす)』ことの大切さ、必要性を実際のホームページを例に挙げながらお話してくださいました。情報の上手な伝え方、見せ方。そのためにはどこに力を置くのか、何を継続させるのか。「取捨選択をしっかり」とおっしゃりながら、魅力的なお話しばかりされる江尻講師。自分ができると思ったこと、したいと思ったことを『今』から始めないと成長はないのだとおっしゃられる力強さが、胸に刺さるようでした。
「ホームページで得をする話が続いたので、僕からは損をする話をしましょう。」と鋭い視点からセキュリティに関してお話しくださった河野講師の講義は、もはや当たり前になった様々なセキュリティパスワード等の身近な話から、自分のことであるのに曖昧な知識しか持ち合わせていない個人情報の話までとバラエティーに富んでおりました。
講師陣の講義の後、NTTdocomoの有田浩之様、秋田県立大学生の後藤良太様、株式会社シュアールの大木洵人様よりネットワークを最大に活かした活動をそれぞれご紹介いただきました。有田様がお話ししてくださった、「つなげる」をキーワードに地方だからこそ活用できるネットの使い方というのが印象に残っております。
セミナーの最後には、参加者が疑問に思うインターネットの活用方法を久保田講師、江尻講師、有田様が河野講師の進行でお答してくださいました。3者3様の視点から、同じ質問の答えをいただけるというのは、やはり貴重な体験でした。
ITエースをねらえ!プロジェクトの初日、初回のセミナーということで、始めは少し硬い雰囲気の感じられる会場でしたが、講師陣の話術とお人柄でどんどんと空気がほぐれていくのがわかりました。気分が和らぐと、耳が拾う言葉も素直に頭に入りました。初めて学んだことも沢山ありましたが、改めて気が付いたことも多かったように思います。今から始める、毎日続ける。当たり前ですが、難しい。そんな気持ちを、後押ししてくださるようなセミナーだったと思います。
A2.飲んで食べて語ろう☆商売繁盛(懇親会)
日時 | 6月22日(土)18時~21時 |
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場所 | 横手市交流センターY2ぷらざ オープンスペース |
パネリスト | 吉田 雄哉 氏(株式会社co-meeting) 河野 省二 氏(株式会社ディ・アイ・ティ) 久保田 朋秀 氏 (ニフティ株式会社) 江尻 高宏 氏(株式会社船井総合研究所) 亀渕 景司 氏(株式会社pnop) 廣瀬 一海 氏(株式会社pnop) 町田 哲平 氏(合同会社フィヨルド) |
ゲストスピーカー | 小川 高志 氏(東京工科大学) |
参加者 | 38名 |
【セミナー内容】
「飲んで食べて語ろう☆商売繁盛」というテーマで、吉田講師がモデレータとなり、各講師の方と受講者でディスカッションを行いました。
初めに、東京工科大学の小川講師から、「ICT×街づくり=」について、「IT(情報技術)をもっても持たなくても 新しい街つくり・ビジネスつくり・人つくりと その横展開の都市」をテーマに、高齢化・健康、防災、交通、街づくりなど、様々な分野でのICT活用事例をお話いただきました。
その後、「商品開発」「セキュリティ」など、各テーマごとに講師と受講者がテーブルに別れ、受講者が疑問に思っていることについて、講師の方がわかりやすく熱心に回答をする姿が印象的でした。
初めは講師だけが話す場面がほとんどでしたが、徐々に受講者も発言し出し、後半は熱いディスカッションを行うことができ、うれしく感じています。
その後、フリートークとなり、秋田の初夏の味覚とお酒を楽しみつつ、さらに楽しい話、異業種の交流と盛りだくさんの懇親会内容となりました。
B.ズルいデザインに学ぶ 効率よくデザインをする方法
日時 | 6月23日(日)9時~12時 |
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場所 | 横手商工会議所 |
担当講師 | 町田 哲平 氏(合同会社フィヨルド) |
参加者 | 15名(内学生1名) |
【セミナー内容】
PhotoshopやIllustratorを駆使してデザインを作成、HTMLとCSSで組み立て、ZIPにして納品…というのが一般的にWebデザイナーの仕事と思われてきました。しかし、昨今は広告的なWebサイトだけではなく、様々なWebアプリ・Webサービスのデザイン需要が増えたため、プログラマーと協力しながらデザインができる人材が求められています。今回は合同会社フィヨルドの町田哲平氏を講師に迎え、そんな「今求められているデザイナー」像と、それに近づくためのテクニックを伝授していただきました。
前半は、Webデザイナーを取り巻く環境の変化と、それに伴って必要とされるようになった「サービス系デザイン」のお話。CSSを楽に書くことができるSassやバージョン管理ツールなど、デザイナーにはあまり馴染みのない「黒い画面」(コンソール)を使ったテクニックや、制作とレビューを繰り返し少しずつ完成形に近づけていく「らせん型ワークフロー」についてなど、今まで多くを占めていた「広告系デザイン」との違いについて教えていただきました。
後半は、ハンズオン形式でCSSメタ言語「Sass」とSassを使用したフレームワーク「Compass」を学びました。入れ子、変数、ミックスインなどのSassの基本から、Compassを使用してさらに便利に使う方法、さらには応用として、デザインのフレームワークを構築する方法まで、実際に手を動かしながら体験しました。キーを打つ量が劇的に減ったり、CSSにプログラミング的なアプローチができるという便利さに参加者も感心していた様子です。「CSSが最初からこうだったらいいのに…」という感想を持った方もいたようです。
ITAPでは始めてとなるデザイン分野のセミナーということで期待されていた方も多かったのではないでしょうか。Webデザインに関する最新の動向、テクニックの実践と非常に濃い内容でしたが、横手にいながらこのようなことを学べるというのはとても貴重な体験だったと思います。今回をきっかけに、今後デザイン分野からも秋田のITが盛り上がることを期待しています。
C.初めての仮想ネットワーク~Vyatta入門と応用
日時 | 6月23日(日)9時~12時 |
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場所 | 横手商工会議所 |
担当講師 | 廣瀬 一海 氏(株式会社pnop) |
参加者 | 8名 |
【セミナー内容】
本セミナーでは、クラウド上の「SaaS」、「PaaS」、「IaaS」といった単一のサービスを利用するだけの一般的な利用方法から一歩踏み込み、「Home to Cloud」(家とクラウド)「Office to Cloud」(会社とクラウド)さらに、「Cloud to Cloud」(クラウドとクラウド)を実現する為、ソフトウェアルータ『Vyatta』による仮想ネットワークの構築講習を行いました。
講習は、サーバー、ルーターといったネットワーク機器を扱うエンジニア向けの実践的な内容となりました。デプロイ王子こと廣瀬講師による「デプロ~~~イ\(^o^)/」の実演から始まる講習は和気藹々としつつも、
・Windows Azure側で仮想ネットワーク構築
・Windows Azure側で仮想サーバ構築
・さくらのクラウド側で「Vyatta」による仮想ネットワーク構築
・Windows Azureとさくらのクラウドの相互接続の確認
といった実践的な講習が行われるうちに、いつしか参加者も真剣な面持ちになっていました。
そもそもソフトウェアルータ「Vyatta」の解説本すらほとんどないような状況、さらに、別の業者が運営するクラウド間のネットワークを結ぶ講習などは日本では皆無の状況で、このような実践的な講習を行っていただいた廣瀬講師には感謝の念に堪えません。
本コースには現役のエンジニア8名が参加くださりましたが、「直ぐに実践したい」「お客様に提案していきたい」といった前向きな声が聞こえてきたことを非常にうれしく感じています。今回のような「新しい技術に触れた機会」をその時限りとせず、是非「継続して学んでいく」ことに昇華し、本分野でも「ITエース」が誕生することを願ってやみません。
D.Herokuで始める 初めてのWebアプリ開発入門
日時 | 6月23日(日)13時~16時 |
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場所 | 横手商工会議所 |
担当講師 | 吉田 雄哉 氏(株式会社co-meeting) |
参加者 | 13名(内学生6名) |
【セミナー内容】
「Herokuで始める 初めてのWebアプリ開発入門」をテーマに、前半はCloud9上で「Ruby on Rails」を利用した、簡単なWebアプリケーションを作成しました。学生(高校、大学)の方も含め、通常では非常に時間のかかるサーバ構築、データベース構築等の作業をコマンドのみで一瞬のうちに作成し、時間内に全員がbookstockという書籍管理アプリケーションを作成することができました。
後半は、作成したアプリケーションをherokuへ移行し、参加者それぞれがブラウザ上で作成したアプリケーションを動作させることができました。3時間という短い時間でしたが、「クラウドサービス」と「Ruby on Rails」を活用することで、いかに簡単にアプリケーション開発ができるのかを実感することができたセミナーでした。
E.Microsoft MVP亀渕流MSテクノロジーの歩き方~最新のNUI/Kinectを使ってみよう
日時 | 6月23日(日)13時~16時 |
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場所 | 横手商工会議所 |
担当講師 | 亀渕 景司 氏(株式会社pnop) |
参加者 | 10名 |
【セミナー内容】
Microsoft社の持つテクノロジーは、エンタープライズからコンシューマまで幅広く、Kinectに向かって「デプロ~イ」と叫ぶ(ジェスチャーのポーズ付)ことでWindows Azureにサイトを立ち上げる操作が行えてしまいます。
前半は、このような実演を交えてKinectの利用事例や機能について解説いただきました。Kinectは、XBOX360用のコントローラー(身体を使ったジェスチャーや音声認識による入力が可能)として販売が開始されましたが、現在はWindows用のSDKが公開されています。必ずしもKinectはコントローラーとして使うものではなく、高機能なセンサーとして扱うことで利用シーンが広がります。
後半はハンズオンで、参加者自らKinectを使って画面を操作してみたり、コードを記述してKinectの制御やセンサー情報の取り扱いにチャレンジしました。はたから見るとパントマイム講座かと思ってしまう光景が展開されていますが、みなさんKinectに夢中なので気にしてません。
身体の動きや音声でコンピューターの操作を行う、次世代のユーザーインターフェースは、もはやアプリケーションに組み込める身近なテクノロジーになっていることでしょう。